25週目:アンパンマンボディ
赤ちゃんの体はこの時期、少しづつアンパンマンの様にふっくらと丸くなっていきます。500mlのペットボトル1本半程の680g、約30cm程です。
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透明だった皮膚はまだ薄くしわくちゃ。青白いままですが筋肉や脂肪が増えていっているおかげで少しづつふっくらしていっていきます。
そんな皮膚の下で毛細血管と呼ばれる小さな血管 が大盛り上がりです。
そんな皮膚の下で毛細血管と呼ばれる小さな血管 が大盛り上がりです。
と、元気一杯に発達しています。この赤みのかかった毛細血管によって肌はピンク色に変化していきます。
脳の皮質が層を作り始めています(バームクーヘンの層が一枚増えた)。現在の赤ちゃんの動作の多くは層とは別の発達した部分(バームクーヘンの中のホイップクリーム)によってコントロールされています。
このバームクーヘン層である人間の大脳皮質は動物界の中でもっとも精巧に作り上げられた脳であり、ジャムおじさんの最高傑作です。この皮質のおかげで人間は複雑な計算をしたり、感受性豊かな表現をすることができるのです。赤ちゃんは古畑任三郎の犯人を追いつめる時の様な神妙なポーズをとります。 羊水の中で刺激、音、味などを感じとって25週間色々やってきたなぁと思い出に浸っています。
ママのこと
ブドウ糖のスクリーニング検査はご存知ですか?24~28週頃に行われる「妊娠糖尿病」を確認する検査です。
「妊娠糖尿病」とは血糖値を制御するインスリンが効きづらく値が上昇してしまう症状です。血糖値が上がると母体にも赤ちゃんにも様々な悪い影響がおこります。ママには早産や高血圧が、赤ちゃんには巨大児や低血糖がおきやすく。最悪の場合は子宮内で亡くなってしまうこともあります。
スクリーニングの検査は簡単です。糖液を飲んで血糖値を調べて結果が異常であった場合は血中ブドウ糖検査が行われて判断されます。治療するには食事法から始まり、血糖値が高い場合はインスリン療法が必要になります。出産後は正常な値に戻ることが多いですが、血糖値が高かった人は時々測定して、高血糖の早期発見や治療を心がけましょう。さて、この頃あなたの子宮は元気に成長して、 [[[[[[[サッカーボール]]]]]]くらいの大きさ(直径25cm程度)になっています。
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大きくなった子宮に膀胱が圧迫されていますので、頻尿になったり、残尿感を感じたりします。しょっちゅうトイレに行きたい、、、とママは感じていませんか?トイレから戻って来てどっこいしょと腰を下ろしたとたん、「また行きい!」「なんなのさ!」と悩ましく感じるかもしれません。オシッコはちゃんと出して必ず膀胱は空っぽにしましょう
空っぽにしないと尿路感染症(尿道にウィルスが感染して炎症を起こす病気)にかかりやすいので注意しましょう。排尿時に焼け付く様な痛みを感じたり、いやな臭いがする 事もあります。
尿路感染症は、抗菌薬を投与することで改善しやすい病気ですが、放置しておくと 深刻な合併症を引き起こす恐れがあります、症状が現れたらすぐ病院にいきましょう。また、水分を十分にのんで排尿を促すことも必要です。
おまけ
ママのいびきが五月蝿くてパパが寝れない夜はありませんか? 体重増加の為に気管が圧迫されたり、妊娠ホルモンが増加したことで鼻の粘膜に血液量増加して腫れる為に起きるのです。場合によっては横向きに寝ることでいびきを軽減させることができますが、頻繁に発生するなど症状が悪い場合はお医者さんに相談しましょう。
パパとママは睡眠不足で心身共に疲れてくる場合があります。ママは妊娠中は気分が上下して、出産後も数ヶ月は不安定ですので、パパは辛抱強く我慢することも大切です。