４０週目：入社秒読み
「もうすぐ入社日だなぁ、、、でも、もうちょっと休もうかなぁ」赤ちゃんは几帳面ではありませんので、大人の都合に合わせて動いてくれません。社会人ならそく左遷されます。
赤ちゃんの誕生を今か今かと待っているかもしれませんが、 羊水毛布が冬の朝の様に気持ちよくてたまらないのかもしれません、 赤ちゃんがもう数日か数週間か布団の中でゴロゴロしようと決めても、がっかりしないでくださいね。赤ちゃんが子宮の中で体をぎゅっと丸めています。 動き回るスペースはほとんどなくて、子宮の中はきつきつ。 生まれる時にママをどうやってビックリさせようと考えているかもしれません。
手足をぎゅっと丸めた姿勢が長く続いていて慣れていますので、 生まれた後も数週間はこの姿勢のままでしょう。赤ちゃんの大きさは約3.5kg, 50cm程度です（女の子は少し小さめ）。
数ヶ月かけて作っていた脂肪が体重の15%ほどになっています（3.5kgの場合なら脂肪は525g！）。この脂肪のお陰で生まれてからも温かく保ってくれます。脂肪以外の内臓等の体の組織も、出社に備えてスタンバイが完了しています。
赤ちゃんは生まれると、ママからもらっていた水分が急に無くなりますが、ラクダの様に予備の水分を蓄えています。母乳オアシスまでのサハラ砂漠を乗り切るだけの十分な水分です。
いよいよご対面です。10ヶ月間続いた赤ちゃんとの遠距離恋愛の末とうとう羽田空港に降り立ってきます。ゲートが開く手前でソワソワして待ちましょう。
赤ちゃんの視覚、聴覚、臭覚、触覚、味覚、セブンセンシズ、はすべて完成しており、 両親の心のなかに小宇宙を最大限に爆発させるつもりです。
ママのこと
１０ヶ月の長旅で身体がたどってきた驚きの変化を思い返してみましょう。
週刊パパが発行されて、へその男との出会い、脊髄の装着、大猿になるまえにじっちゃんにしっぽを切られましたが、 シザーハンズにも出演しました。羊水におしっこをぶちまけてはそれを飲みこむ偉業も達成しました。 東大に入学も決定、オリンピックにも出場した上にアンパンマンの身体も手に入れることができました。 最近ではロトの脂肪を手に入れて、生まれる前にあわよくば竜王を倒す前までクリアしました。とてつもない 冒険、変化を経験しました。
子宮の大きさは妊娠前の1000倍です！ おっぱいも2~3倍にもなり授乳のための準備をしています。
40週を越えても陣痛が起きなくても気にするのはよしましょう。 42週に入るまでは正産期なのです（ここまで無事に育っているならママは大切な役目を果たしたのです！）。ただし、42週を越えた出産は過期産と呼ばれて、母子供に辛いですのでお医者さんを信頼して一緒に対応しましょう。もう少しです。
片想いが長かったのでソワソワしてしまいますがリラックスするように心がけて、自分の為に使える最後のチャンスだと思ってアカデミー受賞作品を軒並み視聴したり、芥川賞作家の田中慎弥さんの過去作品を読んだり、リラックスと思って好きなことに時間を使いましょう。
新品のベビー服があれば洗濯しておきましょう。赤ちゃんの敏感な肌が反応してかぶれるのを防ぐ為です。水洗いでも洗剤でもどちらでもかまわないですが、洗剤の場合は肌に刺激の少ない物にしましょう。着るのは赤ちゃんですので、かぶれる場合は改善してあげましょう。
赤ちゃんが生まれたらローソン24時間営業になって忙しくなります。中学生になったら少し落ち着くと聞きますが、中学生になるのは12歳、、、長いです。
最後に
お母さんの妊娠生活をこの奇妙な絵と文章と一緒にすごしてくださって、本当にありがとうございました。 パンパース様のHPからの文章を見ながら編集を加えて自分なりに読みやすく作成しましたが、 少しはお役に立てましたでしょうか。
意味不明な漫画やアニメネタがあって「？」となった方も多数おられると思いますが、ジャンプ黄金期頃の男の読み物として斜めから捉えて頂けると幸いです。 駄文で変なギャグで嫌な気持ちにさせていましたらごめんなさい。私は自分で書くのも変ですが、このアプリを作成したことで興味があっても学ぶ気持ちになれなかった妊娠の知識を沢山学ぶことができました、その学んだ気持ちを共有できていたら本当に感謝です。改めまして、誠にありがとうございました。